2016/04/05(火)第27回「おしかけ形四畳半 魔女の構造と解析」(オリジナルドラマCD)


タイトル:おしかけ形四畳半 魔女の構造と解析
サークル名:とろいめらい (Homepage) ジャンル:同人音楽(同人ドラマCD)
購入イベント:同人誌市場(2008.10.19) [埼玉県草加市・アコスホール]
傾向:コメディ・規格外魔法少女 キャスト:脚注参照*1


 今回紹介するのは同人ドラマCD。サークル「とろいめらい」さんが制作されたオリジナルドラマCD「おしかけ形四畳半」シリーズの第1作「魔女の構造と解析」です。「とろいめらい」さんは「Kanon」や「AIR」「銀色」「えとせとら」*2などのドラマCDを制作されていたのですが、近年は休眠。2008年秋に制作されたこの作品が、復活第一弾の作品となるそうです。そのあらすじはというと、以下のとおり。

 ――17年前、金星付近のブラックホールから飛来してきた「魔法少女」。現代において架空の存在だった彼女たちが現実に現れたことで、様々な常識の多くが覆されていく。
 その魔法少女が持ち込んだ未知のウイルスにより父親を亡くした少年・高谷透はその経歴もあって魔法少女と関わりを持とうとせず、努めて平凡な日々を送っていた。だが、そんな彼の想いは川にぷかぷか浮かんでいた魔法少女・ピオとの出会いによってすべてひっくり返されてしまう。

 落ちモノ押しかけモノの王道を突っ走っている作品といった感じですが、トンデモ要素を持った魔法少女がヒロインということでさらに破天荒さに磨きがかかったストーリーとなっています。ちょっと前段が長めなのが気になりましたが、世界観の説明ということで致し方ないところ。後半から始まるピオと透との掛け合いから一気に畳み込まれていきます。

 そのピオは前出のとおり魔法少女……とはいっても(以下ネタバレ反転)「河におぼれ、人工呼吸でゲ●を吐く(とれたてピチピチの魚付き)」「ラーメンをすすったまましゃべって背脂を飛び散らす」「魔法界で仕入れたツンデレ知識をテンプレ通りで自慢げに演じて透に『国辱』と言い放たれる」「貪るように主人公にキスをする(というか吸引している)魔法少女」というとんでもないヒロイン。出会ってすぐの透にも平気で「馬鹿なのか?」「ぶっ飛ばすぞ」とまで言われる始末です。

 他にも、魔女ファンな友人・武本やピオのお付き・オリビー大佐、お隣さんの萌やマイペース教師な陽子など個性豊かなキャラが満載。「魔女の傾向と対策」から始まる続編では新たなヒロイン魔法少女・トアを始めとした人々の繋がりが続々と広がっていって、2013年現在も続刊が発行されています。1000円で72分堪能できるというお値段設定もいい感じ。公式HPでも試聴できますし、気軽に聴ける作品ということでにぎやかなオーディオドラマが好きな人に十分オススメできる作品です。

*1 : ピオ・アンダソン:岩村琴美 高谷 透:榊 利希矢 オリビー大佐:大畑伸太郎
黒沢 萌:さわたり由衣 武本 茂:高橋あきお 長田陽子:やなせなつみ 原田義博:はらさわ 晃綺
名古木裕也:古川賢二 オペレーター:綿世れん 職員:田畑利徳 アディール:籐野らん
トア:岡嶋 妙 エルフリーデ:綾川りの

*2 : なかざき冬氏原作で月刊少年マガジンに掲載されていた作品。

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